2021年の目標は、今年はたくさん本を読む!と決めてました。
そして上半期が終わり、今の時点で約100冊の本を読んでいます。
その中で印象深かったお気に入りの本を7冊紹介します。
①一人称単数/村上春樹(2020)

8つの作品が収録。ヤクルトスワローズ、ビートルズ、チャーリーパーカーなど村上春樹らしい要素満載。フィクションなんだけど、ノンフィクションなのでは?という不思議な感覚にさせられます。
ストーリーそのものよりも、情景や雰囲気などが、読み終わっても心地よく残る作品。「東京奇譚集」に出てきた品川猿の続編「品川猿の告白」が一番好き。自分の社員証がなくなった時、品川猿に盗まれたのでは?と本気で思った。(すぐに見つかったけど…)
村上春樹は一番好きな作家。1979年にデビューした作家の2020年の最新の短編集がこれか…!彼のピークは一体いつまで続くんだ?!疑問とともに嬉しさが込み上げてきます。
これまで私が好きだったのは、羊三部作と言われる初期の作品でしたが、今年に入って読んだ「騎士団長殺し」「職業としての小説家」「猫を棄てる」という近代の作品がどれも素晴らしくて、今後も新作が楽しみで仕方ありません。
②サラバ!(上、下)/西加奈子(2014)
西加奈子さんの自伝的な小説。ものすごいパワーに圧倒されて、最後は自分の生き方に影響を与えるセリフに、胸が熱くなりました。
この作品に10代で出会いたかった。きっともっと違った人生を生きてこれたのに…という気持ちの反面、30代でもこの作品に出会えて本当に良かったと思う。自分の軸を持って生きていくことの大切さを強く感じた。
30代に入り、パーソナルカラーなどのイメコン、HSPなどを知り、内面も外見もコンプレックスがなくなり、自分のあり方とうまく向き合えるようになってきた。その気持ちを後押ししてくれた作品。
図書館で借りたけど、子供にも読んで欲しいので、絶対買おうと思う。自分も元気がなくなったらもう一度読み返したい!
③『繊細さんの幸せリスト』/武田友紀(2020)

本屋さんでいつも平積みしてある「繊細さん」シリーズ。HSPという生まれつき敏感で、周りからの刺激を過度に受けやすいタイプの人を「繊細さん」と呼び、その属性とうまく付き合い楽しく生きていくための本。5人に1人くらいの割合で存在するらしい。
私もおそらく(いや間違いなく)HSPで、人に気を遣い過ぎたり、怒っている人がいると「自分のせいかも…?」と落ち込み、外交的なのに自分の発言に後悔しては毎日のように反省会をして、体力とは違う面での精神的な疲れにいつも悩まされていました。
この本では、そんな繊細さんがその心の繊細さを生かして、楽しく生きていくためのポイントを教えてくれています。自分の心の取り扱い説明書のような本で、心が弱った時に読み直したい1冊。
④pen books 知っておきたい、世界の宗教。(2018)

世界史や宗教が好きで、様々な本を読みましたが、その中でも入門書としてわかりやすくてお気に入りだった一冊。仏教、神道、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教、ユダヤ教の6つの基本的な宗教知識。
私は仏教徒だけどれど、ほぼ無宗教の感覚で生きているので、宗教と生活の関わり合いは深くないし、食べ物や生活様式に規律がある宗教は大変そうだなぁ…というぼんやりとした印象しかなかったけど、この本でユダヤ教やイスラム教の教えを厳しく守って生活している人の様子を見ると、絶対的な存在の神を軸に、家族や周りの人への思いやりだったりが明確で、とても幸せそうに見えた。今ある宗教が長い歴史の中で消えてなくならかったことに納得がいく。
penbooksはどれもおもしろいテーマばかりで、市内中の図書館や公民館を回り、置いてあるものは全て読み尽くしました。
⑤本当の自由を手に入れるお金の大学/両@リベ大学長(2020)

マネーリテラシーの高い友人から教えてもらった両学長のYouTubeにハマり、購入。
お金に関しては苦手分野で逃げていたところがあったけど、これを読み、youtubeを観て、お金との向き合い方が変わってきた気がします。ちょうど今年に入り、積み立てNISAを始めたこともあり、お金の増やし方や守り方、稼ぎ方の勉強になりました。
今だけではなく、5年後、10年後の自分と向き合えるきっかけにもなり、友人にも両学長にも感謝!!
⑥『子どもにいいこと大全』/主婦の友社(2020)

自分の育児の方向性として、一番真似したいなと思った本。
- 0〜5才まではからだの脳がぐんぐん発達する。とにかく早寝早起き、朝ごはんたっぷり
- 寝るの遅くなりそうなら、湯船じゃなくてシャワーでもよい。とにかく早く寝させる。
- ハッピーホルモン(セロトニン、ドーパミン)の9割は腸で作られる。発酵食品食べよう。味噌汁は最低汁だけでもいい。
- 感情をどんどん外に出させて自律神経を刺激。我慢する必要はない。
- 暑さ、寒さを体感できる時間を作る。
- ちょっとだけ冒険できる遊びを。
子供はどろんこいっぱいで遊ばせる保育園に通い、小学校に上がるまではお勉強や習い事よりも、たくさん遊んで、しっかり体を作っていきたい!という方針の子育てをしているので、すごくしっくりとくる内容だった。
育児本は月1、2冊読んでいるけど、私にとって精神安定剤的な役割。色々なヒントをもらえて本当に心強い。イライラする頻度も減ったし、論理的な部分と感情的な部分をバランス良く育児に向けることができるようになった気がします。
⑦楽しく分かる!木構造入門/佐藤実(2018)

現在マイホーム計画中なので、間取りや建築に関する本をよく読んでいますが、この本では家の基礎と構造部分の基礎知識を楽しく学ぶことができます。
家を建てるにあたり、一番地味で予算を削ってしまいがちな基礎や構造。しかし家を支える大切な部分なので、ある程度知っておきたいと思って手に取った本。専門語ばかりで難しいんですが、へー!なるほどー!を連発しながら楽しく読むことができました。地震に強い、家族を守ってくれる家にしたいもんね。
詳しい図面ができたらもう1回借りて照らし合わせたい。
ワーママの読書時間を確保の仕方

未就学児2人の母なので、朝も夜もバタバタして、子供を寝かしつけた時にはすでに体力が残っておらず、一緒に寝てしまいます。
そんな毎日なので、すきま時間を利用して、小刻みに読書をしています。
- 保育園に連れて行き、職場に向かう途中のコンビニの駐車場(10分)
- 昼休憩(食事後、20〜30分)
- 退社後、保育園に行く前にコンビニの駐車場(5分)
平日これだけでも1日40分くらいは読書時間が確保できます。
休日になると、朝早起きして時間を裂いたり、公園で子供と遊んで帰りの車で寝てしまった隙に…等。
義実家に子供を預かって貰える時間は、お気に入りの喫茶店で読書を楽しんでいます。
ここまでして私が読書時間を確保する理由は、読書をすることで心を整えることができるからです。
人によって心の整え方は様々。友人は映画を観ることで心が整うと話していたし、スポーツやヨガ、サウナ、料理、友達とワイワイ飲むことなど、色々な整え方があると思います。ある芸人さんはインタビューでパチンコを打つことで心が整うと言っていました(!)。
自分が読書で整うと確信したのは最近で、どんなに疲れていても軽めのエッセイでもいいから読みたいし、読書をすることは、私にとって人生のご褒美でしかないと実感しています。
本は読むだけではなく、図書館や本屋で本を探すステップもかなり楽しめます。本を読んだ後に感想を書いたり、人の感想を読むのも好きです。オンライン読書会もすごく興味があります。
普通に生きているだけでは到底体験できないことを疑似体験できたり、素晴らしい偉人の話を安価で(もしくは無料で)教えてもらえるなんて…読書ってなんて素晴らしいんだろう!とつくづく思います。
下半期もワクワクするような楽しい読書時間が取れますように。