音楽好きには辛いCDの断捨離
音楽好きな方はCDの収納に頭を悩ませているのではないでしょうか。
最近ではCDをプレーヤーに入れて聞く機会はめっきり減って、パソコンにデータを入れてしまうと、音楽と聞くという役割でいえばすでにCDは必要ありません。
以前はCDがずらっと並んでいる部屋が音楽好きのステータスだと思って、聞かないCDも頭数として残していましたが、今やCDは見えない場所に収納しているので少なければ少ないほど助かります。
現在、推定300枚あったCDは現在40枚程度。私が行ったCDの断捨離方法を教えます!
①持っているCDの必要度を1軍〜3軍に仕分けする
- 1軍 人生を変えるレベルで影響を受けた音楽。サイン入りのCD。→CDもデータも保管。
- 2軍 お気に入りの音楽。または今後ハマる可能性が少しでもある音楽。夫も持っているカブリCD。→ CDは処分。データのみ。
- 3軍 全くハマらず、今後も一切聞かないであろう音楽。→CDもデータも処分。
こうして分けると、1軍なんてほとんどありません。
一番多いのは2軍でしたが、データをパソコンに取り込むのが割に時間がかかるので、1日5枚と数を決めて作業しました。
②2、3軍のCDの断捨離(処分)方法
売る
一番高く売れるのはメルカリなどのフリマアプリですね。出品、梱包、発送など手間でしたが、CDだけで2万円くらいの売り上げになりました。初回限定盤などはびっくりするくらい高く売れたりします。
フリマアプリで反応が薄いCDはブックオフへ。1枚10円など超低価格でしか買い取ってもらえませんでしたが…。
大量にある場合はネットでの買取を利用してみるのもいいかもしれません。
捨てる
メルカリやブックオフでも売れそうにない汚れや破損のひどいCDは思い切ってゴミに。
燃えるゴミやプラゴミ、またはケースだけプラゴミなど自治体によって捨て方は違うようなので、調べてみて下さい。
私が断捨離しなかった心のベストテン10枚
以下、私が断捨離しなかったCDの一部です。自己満足極まり無いレビューなので、興味のない方はスルーしてウィンドウを閉じてください。リリース順。
①PetSounds/The Beach Boys(1966)
16歳の頃から、好きすぎて好きすぎて仕方ない大好きな1枚。ビーチ・ボーイズといえば、海とサーフィンと女の子を歌ったイケイケな曲のイメージが強いですが(そっちも大好き)、これは全然違います。春に草原で昼寝をしながら聞いているような、ふんわりとした心地良い音楽。以前雑誌レビューで、このアルバムを犬や猫に聞かせると反応すると書いてありました。動物まで愛された音楽。まさにペットサウンズ。そして、この有名ジャケット。相当イケてますよね。可愛い。大好き。
②Tapestry/Carole King(1971)
兄が「お父さんのCD棚からこっそり借りている」と聞かせてくれたCD。しっとり味わい深い声と美しいメロディ。古さを感じさせません。定期的に聞きたくなります。名曲「You’ve Got a Friend」は友達のことを歌った歌ですが、私にとっては父や兄など家族を思い出させてくれる歌です。そしてあれからもう何十年も父の棚から借りパクしたまま私が持っています。
③A Long Vacation/大滝詠一(1981)
恥ずかしながらご本人が亡くなってしまった随分後、2015年頃初めて聞きました。20を過ぎて聞いたCDの中でダントツに素晴らしい傑作で、1年くらい毎日何度も何度も聞き返しました。10代の頃出会っていたら…と思う反面、遅くとも出会えたことに本当に感謝。まさにこれぞ私の人生を動かした大切な1枚。これを聞かずに死んでいたと思うと…。80年代にリリースされたとは思えない新鮮なメロディで、2018年リリースと言われても全く違和感なし。最近でも「君は天然色」「カナリア諸島にて」などはCMソングとして使われています。
聞くきっかけとなった、NHKの風街ろまんのドキュメントが素晴らし過ぎて、胸いっぱい幸せな気持ちになります。
④LIFE/小沢健二(1994)
生きてるって最高!恋って素晴らしい!と眩しいくらいキラキラして幸せになれるアルバム。ヒップホップやソウル、ファンクの要素のあるポップなサウンドです。どの曲もキャッチーですごく聞きやすい。超絶ポジティブでキュートな「ラブリー」は7分半くらいあるのに、それでもまだ聞きたいと思ってしまう中毒性のある曲。なんて恐ろしい。余談ですが小沢健二のオフィシャルサイトはおしゃれすぎてどこに何があるのかわかりません…。
⑤The Bends/Radiohead(1995)
中学生の頃洋楽を聴くきっかけになった1枚。どの曲もシングル級レベルのベストアルバムのような素晴らしい作品です。ポップな訳ではないのに、暗い曲ばかりなのに、すごく聴きやすいです。洋楽とっつきにくいと思っている人に勧めたいロックの名盤です。とにかくトム・ヨークの声が美しすぎる。ジャケットの人物は救命訓練用の人形らしい。
⑥TNT/Tortoise(1998)
シカゴのポストロックバンドの名盤。インストゥルメンタルで穏やかな音楽かと思いきや、どんどん熱く情熱的になっていく感じが好きです。12曲入りのアルバムだけど、全てが1曲で繋がっているかのようにあっという間に1時間経ってしまいます。ライブも圧巻でした。向かい合ってのツインドラムはめちゃくちゃカッコイイ!
⑦宇宙 日本 世田谷/FISHMANS(1997)
ゴリゴリのロックばかり聴いていた中学生の頃、兄からCDを渡され初めて聞いた時「やばいもん聞いてしもうた」と震えたことを鮮明に覚えています。音が鳴っているのに静寂さがあり、美しくてキラキラした世界に胸が熱くなる反面、宇宙の果て吸い込まれていくような恐怖を感じる。オルタナティブな音楽の扉を開けてくれた、間違いなく自分の音楽人生のキーポイントになったアーティスト。
⑧満ち潮のロマンス/EGO-WRAPPIN’(2001)
ジャズっぽさあり、昭和のキャバレーっぽさあり、映画音楽っぽさありの無国籍な音楽が楽しめます。女性ボーカルをほとんど聞かない私ですが、EGO-WRAPPIN’は格別。女性の強さと色気を感じられる魅力的な声!「wherever you may be」は大好きなスカバンド・Determinationsのカバー曲で、目がハートになってしまうくらいうっとりしてしまいます…。
高1の部活に入りたての頃に「EGO-WRAPPIN’って知ってる?」と、このCDを貸してくれた子がいました。のちに彼女は私の唯一無二の大親友となり、同じクラスになってからは2人で色々な音楽を貸し合い、しょっちゅう授業や体育祭をサボり、ライブハウスに行っていました。このアルバムを聴くと、彼女と過ごしたそんな高校生活を思い出します。
⑨MEETING/The Miceteeth(2003)
17歳の頃出会ったオーセンティック・スカというジャンル。当時日本のシーンの中でも、かなり注目されていた大阪のスカバンドがThe Miceteethでした。ふにゃふにゃな中性的な声に、鮮やかなホーンの音。キラーなカッコよさもあるのに、キラキラした可愛らしい一面もあって、絵本を読んでいようなワクワク感を覚えます。初めてCDのプレイボタンを押した瞬間から、2秒で心臓を撃ち抜かれた名盤です。聞きすぎてCD自体もう聞けなくなってしまいましたが、サイン入りなので捨てれない!
⑩ばかのうた/星野源(2010)
当時SAKEROCKが大好きな男友達から、このアルバムを聞かせて貰いました。生活感があって、なんてことない日常がとっても愛しく切なく、幸せな気持ちになる優しい音楽です。
星野源くん、当時はライブハウスやイベントで出待ちをして、サインを頂いたりお喋りできたりしてたんですが、本当にいい人!腰が低くてめちゃくちゃいい人!人間性踏まえて最高!好き!大好き!結婚し(黙ろう)
結果このアルバムを聞かせてくれた男友達と結婚したので、思い入れも強く、人生の節目の音楽だなぁと強く思います。
大切なものを大切にするために、捨てる
今ってAmazon Music Unlimitedなど音楽配信サービスが充実しているから、CDたくさん持っていなくても色んな音楽がどんどん聞けちゃうんですよね。
でも手元にCDがあると、それに纏わる色々な思い出がついてくるんですよね。それはもうプライスレスだから何にも代えられないです。
だからこそ、大切なものを明確にするためにそうじゃないものを断捨離したいです。
